日吉保育園

設計にあたり

　計画は鹿沼市内で３０余年に渡り地域に根ざした保育園の園舎老朽化に伴う一部建替え計画です。また比較的新しい屋内遊技場を残しての増築となり、定員増もあったことから一部２階建ての計画となりました。既存の諸施設の関係から保育棟の位置は変えず限られた用地において如何に魅力的を生むかが課題となりました。

「木のぬくもり」と「あたたかな光」につつまれた内外の風景づくり

　既存園舎とほぼ同じ建物エリアでの計画では、平面構成は中廊下スタイルで使い慣れた機能性を継承し、外観は保育空間を大きく包み込むような屋根形状のシンプルな表現となりました。また園舎全体におよび自然な環境づくりを目指して、内部には木仕上げを多用し環境と人に優しく「ぬくもり」のある室内とし、１、２階の中廊下部を主とした数々の開口部を設けることにより光や風が吹き抜ける環境の中で、屋内外に渡り心地よい風景づくりに努めました。