竣工 | : | 2014年3月 |
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所在 | : | 小山市 |
用途 | : | 保育所 |
構造 | : | 鉄筋コンクリート造 2階建て |
延床面積 | : | 176.70 ㎡ |
施工 | : | (株)板橋組 |
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設計担当 | : | 山中邦之・大島由里子 |
構造設計 | : | 正木健太(正木構造研究所) |
受賞歴 | : | 2014年度 栃木県マロニエ建築賞 |
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: | 平成27年度 日事連建築賞 奨励賞 | |
: | 2015年度 グッドデザイン賞 | |
: | 第9回 キッズデザイン賞 |
計画は、0歳~2歳児の既存園舎に3歳~5歳児30人規模の園舎増築である。
一貫して「人間力を育む保育」を理念とし毎日が楽しい出来事に出会うような施設づくりが望まれた。いろいろな出来事を通して本来私たち人間が持ち合わせている創造力や表現力を始め心豊かな感性、また体の持つ巧みな能力の基礎づくりである。それは様々な遊びの中にあり、夢中に遊ぶ子ども達はその目を輝かせながら宝物のように蓄えていく。
そこで「遊び場を保育室に使う」をコンセプトとした。丘を登り、下り、掴んだり、踏ん張ったり、滑ったり、の体を使っての遊び、また丘の向こうの木々や空、太陽いっぱいの広場や続く坂道など、子ども達の原風景の一つとなる。建物は道路側に車寄せを設け、 覆いかぶさるように屋内空間が登っていき更に折り返して屋上広場に登り切るという構成である。 そして流れる内部空間がそのままのボリュームで外形になり、まるで大きな遊具のような園舎となった。
人間力を育む成育環境として親しまれていくものと期待される。