竣工 | : | 2004年 |
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所在 | : | 栃木県那須郡馬頭町 |
用途 | : | 住宅(セカンドハウス) |
構造 | : | 木造 平屋建て |
延床面積 | : | 72.87 ㎡ |
栃木県北部の町・馬頭町の山間の傾斜地が計画地で、斜面の中腹から山々の豊な自然を望む環境に位置しています。
都内で会社経営するNAK氏は、奥さん共々自然を愛し、自然を楽しむ素敵なご夫妻です。将来は永住することも視野にいれて7年前に山間の広大な土地を入手された後、手造りで小さなログハウスを建て、自然な環境と動植物を大切にする大勢の仲間達と四季折々を楽しんでいらっしゃいます。単にセカンドハウスとしてだけではなく、そんな「田舎暮らし」を楽しむことができる「家」づくりがテーマです。
思わず両手を大きく広げて深呼吸したくなる感動が計画地での強烈な印象で、その感動を素直に表現することが検討の第一歩となりました。 計画では、斜面に対して横長の配置計画で建物のどこにいても素晴らしい眺望を得ることができるプラン構成としました。更に、自然環境の中に身を置く心地良さを得るための配慮として、南面サッシは全引戸で両袖のRC壁に引き込まれ柱だけが残る全開口とし、木製デッキを迫出し、屋内外の環境の一体化を図りました。また両袖のRC壁は構造的にも南面の開口から筋違いを消す役目も担っています。
全開口は、寝室、ラウンジ、浴室へと続き、移動可能な浴槽は、時にデッキに持ち出され自然な風に吹かれながらの入浴が楽しめます。 これは「傾斜地に建つ建物」と言うより「傾斜地に設けた風雨をしのぐステージ(舞台)」と言うところです。
四季折々の自然環境を楽しむステージとなることを期待いたします。