竣工 | : | 2016年5月 |
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所在 | : | 茨城県結城市 |
用途 | : | 住宅(2世帯住宅) |
構造 | : | 木造 2階建て |
延床面積 | : | 287.97 ㎡ |
施工 | : | 石島建設(株) |
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設計担当 | : | 山中邦之 |
建物は、紬の街・結城市に暮らすご家族(二世帯)の家の新築である。
結城市は中世から栄える古都であり、古くから受け継がれる結城紬は町の個性として広く知られている。敷地は北側に町の街道、南側にローカル線と神社の境内に近接し情緒あふれる環境にある。
計画では、市内に数多く残る「蔵」のデザインから抽出したイメージをデザインコードとして大中小の3棟からなる構成である。大きな棟は子世帯ゾーン、次が親世帯ゾーン、道路側の小さな棟は奥様の営むピアノ教室になっている。
子世帯棟は、各室が見え隠れするスキップフロアーの大きな空間構成となっており常に家族の気配を感じながらの生活をつくり、親世帯棟は庭に広がるテラスのある平屋でコンパクトな生活の場となっている。棟を繋ぐ庇部を二世帯共用の広い玄関とし更に各世帯専用の玄関にアプローチする構成であり親子二世帯の適度な関係を保つ生活を可能にした。南側に広がる庭や神社境内は四季折々の表情を持ち二世帯が共有する豊かな環境として
生活に彩を与えている。