TAK邸「土間からつながる家」

DATA

竣工: 2010年7月
所在: 野木町
用途: 住宅
構造: 木造 2階建て
延床面積: 118.07 ㎡

設計にあたり

 計画地は野木町郊外の住宅地に位置しています。近隣はすでに住宅が隣接しており計画は旧住宅建物の建替えです。建主は若いご夫妻であり、一定のプライバシーを保ちながらも生活を楽しむ開放的な家づくりが課題となりました。

土間からつながる生活空間

 建物はアプローチと駐車スペースを確保した以外ほぼ敷地いっぱいのボリュームのシンプルな黒い箱として計画しました。アプローチから玄関スペースそしてリビングゾーンへ更に庭としての機能を持つインナーコートへと土間空間がつながっており、外部から違和感なく黒い箱の中へ誘導されます。一方、リビングの吹き抜け空間は家の中心的な位置づけでインナーコートと一体的な空間構成となっています。また、インナーコートは白い有孔折板で街路と仕切られており、屋根のないリビングとしての性格を明確にしています。外観は黒い壁と白い網のような構成で季節や時間により移り変る豊かな表情を持つ「顔」となりました。