竣工 | : | 2007年 |
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所在 | : | 小山市 |
用途 | : | 歯科医院 併用住宅 |
構造 | : | 木造 2階建て |
延床面積 | : | 282.85 ㎡ |
計画地は小山市の南部にある新興住宅街の一角に位置し、正面の環状道路南側に平地林が広がる緑豊かな環境にあります。建物は新規開業歯科医院と院長御家族の住宅です。歯科医院として主張しつつより良い住環境づくりが課題となりました。
敷地の状況から、1階を正面に向いた顔を持つ歯科医院とし、2階を内側に開けた住宅の設定となりました。前面道路側の間口が長いことから一階の医院にアプローチ回廊を設け大きな間口を印象付け道路側からの認識度を高めました。更にその回廊の壁面(イメージウォール)は患者さんを医院の玄関、そして受付へと優しく受入れ誘導しています。医院の動線計画では患者さんが診察ブースに正面から入るかたちでスタッフ動線と完全に分離しています。したがってアプローチから待合スペース、待合スペースから診察ブースに至るまで正面側に開いた明るい開放的な環境だけでの動線となり緊張感を和らげてます。
住宅部は中央部に各室内から連続するオープンデッキを配置し、生活する視界を内側に向けることでプライバシーを確保しながら開放的な豊かな生活空間づくりを目指しました。豊かな緑地を借景とした主張する医院と楽しめる住宅が融合した建物ができたものと思います。