竣工 | : | 2015年 |
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所在 | : | 鹿沼市 |
用途 | : | 歯科医院 |
構造 | : | 木造 2階建て |
延床面積 | : | 215.36 ㎡ |
施工 | : | (株)小堀建設 |
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設計担当 | : | 瀬尾拓広 |
計画は、永く地元に親しまれてきた歯科医院の建て替えである。
敷地は鹿沼市内の旧市街地の幹線道路に面しており古くからの地域性が残る街環境にある。医院の患者さんは年配の方も多く、新旧の患者さんに支持され親しまれる医院づくりが課題となった。計画では道路沿いに駐車場を設け奥に低く幅を持つ建物全貌を臨む配置とした。建物へのアプローチは深い庇の軒下空間とし、その奥にガラス張りの待合室が縁側空間のように横に広がっている。近所のおばあちゃんが立ち寄ってくれそうな設えである。プランはスタッフと患者さんの動線分離の明確な構成であり、縁側的な細長い待合室は土足のままで受付を済ませると思い思いの椅子で時を過す。横に並んだ診察室へ入るときに下足からスリッパに履き替え縁側からお邪魔しますという設定である。正に待合室は街の延長空間となる。診察室内は天井が高く木製のパーティションで仕切られ各部の木の表情に包まれ落ち着きのある空間となっている。古くからの街に在ったかのような表情を持つ建物は、スムーズに街並みの仲間入りができたものと思います。