吉田村Village

DATA

竣工: 2021年7月
所在:下野市
用途:店舗・ホテル
構造:鉄骨造 2階建て ※組積造からコンバージョン
延床面積:418.60 ㎡
施工:(株)小林工業
設計担当:柳 裕斗
インテリアデザイン:AMPworks 一級建築士事務所
構造設計: 岡田建築設計事務所
受賞歴:JIA・日本建築家協会 関東甲信越支部 主催 「地域に根差す建築」賞 活動部門/地域特別賞(2016)
:第1回「LOCAL REPUBLIC AWARD 2018」 入賞(2018)
:日本建築家協会優秀建築選2022 100選 選出(2022)
:UIA・国際建築家連合 主催 2023年度コペンハーゲン世界建築家大会プレイベント「SDGs・国際マニュフェスト・リレー」日本代表出展作品 選出(2022)
:第2回建築士会連合会建築作品賞 奨励賞(2022)
:第30回AP展 栃木県建築事務所協会長賞(2022)
:日本建築学会 作品選集2023 選出(2022)
:第34回栃木県マロニエ建築作品賞 マロニエ建築賞(2022)
:日本空間デザイン賞 2022 サービス・ホスピタリティー部門銀賞(2022)
:日本建築士事務所協会連合会建築賞 日事連会長賞(2023)
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設計にあたり

築80年の大谷石蔵を増築・改装しホテル+店舗にコンバーションしたものである。
農村地域においてはかつて地域のコミュニティーの場として賑わっていた農協であったが、撤退に伴い閑散とした場と化していた。その状況を憂いた地元の有志が集い地域の元気を求めて長期計画を立案し農協跡地を中心にした活性化策に乗り出した。
まず旧農協事務所をイタリアンレストランに改装し、第2フェーズが大谷石造りの旧穀物倉庫のコンバーションである。計画においては法的ハードルをクリアすると共に構造的安全性の担保が課題となった。内部に鉄骨のフレームを組み構造的に成立させることにより、組積造から鉄骨造の建物に変身した。歴史を刻んできた風格ある石蔵の風情を引き継ぎながらホテル・ベーカリー・地場産品直売場など新たな息吹が吹き込まれ、正に石蔵が生き返った。
今後は、ここを中心に地域の活性化第3フェーズに入っていく。